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歯石除去に抗生剤って必要?

更新日:2023年7月11日

【武相我々の動物病院での抗生剤の使用について】


武相動物病院では、歯石除去や抜歯の際に術前・術後にクリンダマイシン(CLM)という抗生剤を使用しております。この記事では、そのCLMの特性と、我々がどのように使用しているかについて詳しく解説します。



【クリンダマイシンとは】


まずは、CLM自体について。CLMは、リンコマイシン系の半合成抗菌薬で、細菌の70Sリボゾームの50Sサブユニットと結合し、細菌のタンパク質の合成を阻害します。その結果、グラム陽性菌と嫌気性菌に対し強い抗菌力を発揮し、これらの細菌による膿瘍、骨髄炎、歯周病、軟部組織、創傷感染などに効果があります。特に、歯肉溝滲出液中に高濃度に分布する細菌に作用することから、歯科領域で広く使われています。



【クリンダマイシンの有効性】


次に、CLMの有効性について見ていきましょう。

歯周病菌の減少率は、スケーリングとCLMを併用した場合が79.0%、非併用群が55.8%、総症例で72.0%となっています。また、歯周病改善率が85%以上の著効率は36.1%、70%以上の有効率は71.1%となっています。




【クリンダマイシンの効果まとめ】


そCLMの効果について、有効率は、スケーリング併用症例が非併用症例に比べ有意に高く、歯周病に対する利用にはスケーリング等の外科療法の併用が推奨されます。また、CLMは犬の歯周病起因菌に対して強い抗菌力を有し、歯周病の治療に対して有効であることが明らかとなっています。



【口臭、歯石、歯肉炎への影響】


さらに、CLMは歯周病による犬の口臭、歯石、歯肉炎に対しても効果を発揮します。予防処置とCLMの併用は、歯周ポケットの深さには効果がみられなかったものの、歯周プラーク、歯石および歯肉炎での出血について有意に減少効果をもたらすことが確認されています。



【クリンダマイシンの安全性】


CLMの使用においては、その安全性も非常に重要です。製薬会社で行われた調査では、1日2回、10日間に渡りCLMを投与した犬において、一過性の嘔吐が2頭(0.3%)、一過性の下痢が3頭(0.4%)にしか見られませんでした。これは、CLMの高い安全性を示しています。



【ビルデンタマイシンの使用例 (スケーリング時)】


最後に、我々が行っているビルデンタマイシンの使用例について説明します。術前にはCLMを投与することで、歯周病菌の活性をあらかじめ下げ、歯周組織の状態を改善します。これにより、抜歯やスケーリングなどの処置がしやすくなり、処置による組織侵襲が軽減されます。また、術後にCLMを投与することで、術後回復の促進が期待できます。



抗生剤によって歯周病菌を減らす効果がかなりありますが、ついてしまった歯石に対しては歯石除去との併用が大事なポイントです!


夏の歯石除去キャンペーンも行っておりますので是非チェックしてみてください☺️


また、抜歯手術の必要性や麻酔リスクについても詳しくご説明致しますので、お気軽にご相談ください❗️

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