・犬のマダニについて
マダニは、草の先端などで犬や人間へ寄生する機会を狙っています。やぶ・草むら・公園・川原など少しでも緑がある場所は注意が必要です。
ダニの活動時期は春から夏と言われていますが、通年活動している種類もいます。
孵化した幼ダニは、
寄生して吸血する
体表を離れて脱皮する
繰り返し
のように、若ダニを経て成ダニに成長します。

雌の成ダニは、吸血前後で体重が100倍にもなるといわれています。犬の血でお腹がいっぱいに膨れた雌の成ダニは体表を離れて卵を産みます。
マダニは犬の頭や耳など皮膚の薄い部分に好んで寄生し、くちばしを刺してセメントのようなもので固定し、吸血と唾液の分泌を交互に繰り返します。とても強固に着いているので、無理に取ろうとすると皮膚が裂けたり、ダニの口器だけが残ったりして、皮膚病の原因になることがあります。
2023/03/31 横浜市緑区長津田の玄海田公園 散歩後のミニチュアダックスの耳付近⬇︎

マダニが引き起こす病気
マダニが犬に寄生すると、貧血や皮膚病を起こすだけでなく、以下のような病原体を媒介します。特に最新発見された重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は人間に感染すると致死率の高い病気です。

犬のマダニ予防対策
当院では、チュアブル(おやつ)タイプ:ネクスガードスペクトラを使用しています。
チュアブル(おやつタイプ)と錠剤タイプの飲み薬は、投与後すぐにシャンプーをすることが可能です。
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