前回の尿管結石の記事はコチラ
尿道に結石が詰まってしまい、排尿ができなくなる状態を繰り返すワンちゃんでした。
結石の成分によっては、食事管理で溶かすこともできますが、一定のサイズ以上になると困難なことが多く、いつまた詰まるか分からない状態が続くことは決して良いことではありません。
レントゲン所見
膀胱に1cmほどの結石
そして尿道に連なるように結石が並んでいます。
レントゲン検査では膀胱領域に10ミリ程の結石を認め、超音波検査でも複数の結石が確認されましたが膀胱粘膜には大きな異常はありませんでした。内科療法での改善は望めない事や長期間かかる事や、ここまでのサイズでは尿道から出ることは考えにくい事、手術は麻酔のリスクはありますが確実である事などそれぞれの長所、短所を説明したところご家族は手術を希望されました。
結石摘出
摘出した結石
膀胱結石は尿中の結晶が凝集して形成されます。
今回は様々な形状の結石が多数存在していました。
尿石は尿路上皮を障害し,血尿、頻尿、排尿障害、有痛性排尿困難などを引き起こします。
手術後のレントゲン所見
結石がなくなっているのが分かるかと思います。
今は食事管理を継続し、問題なく排尿できている状態です。
ご相談やセカンドオピニオンにも対応しておりますので、当院までお越しください。
※当院は予約制となっております。事前にご連絡頂きますようにお願いいたします。
※医療関係者様からの手術の依頼、相談等も受け付けております。
TEL:050-1807-1120
武相動物病院 獣医師 岩屋大志郎
Comentarios