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前立腺肥大症について

  • 執筆者の写真: OKEANOS ,Inc.
    OKEANOS ,Inc.
  • 2022年11月30日
  • 読了時間: 2分

 

 

病態:

前立腺が大きくなり二次的に様々な障害を引き起こす病気です。

去勢をしていない6歳以上の雄犬に多く、原因は精巣から分泌される男性ホルモンの影響だと言われています。

 

二次的な障害(症状):

①排便・排尿障害

肥大した前立腺が直腸を圧迫することでおこります。細い便がでたり、しぶりがあります。

肥大することで、前立腺の中央を通る尿道を圧迫することでおこります。尿が出にくくなる為、少量の尿を何度もするようになります。(頻回尿)


②前立腺炎

肥大した前立腺は、炎症を起こす時があります。血尿や、排尿時に痛みが現れます。


③会陰ヘルニア・鼠径ヘルニア

肥大した前立腺が骨盤腔を占領する為、追い出されるように腸や膀胱等が筋肉を破って逸脱してしまいます。また。高齢になると男性ホルモンの乱れが筋萎縮を促進させ、ヘルニアを起こしやすくなります。


④前立腺癌

肥大すると、癌にもなりやすくなります。前立腺癌は悪性度が非常に高く転移しやすい為、手術をしても予後が非常に悪いです。

 

二次的な障害があると症状に出ますが、肥大するだけでは無症状のことが多く、健康診断や診察時(エコー検査、直腸検査、レントゲン検査など)に発見されることが多いです。

 

治療や予防

治療・予防どちらにも去勢手術が第一になります。

高齢の子であれ、去勢手術によって肥大した前立腺は萎縮していきます。


高齢になり腎臓や心臓などに疾患を抱えていて全身麻酔をかけることができず去勢手術ができないという状況に陥る犬も多くみられます。去勢手術を行えない犬では抗アンドロゲン薬を用いて内科的治療を行います。しかし、内科的治療は根本的治療ではなく症状の緩和という程度に収まり、投薬を中止すると再発します。

さらに、糖尿病などの副作用を示す薬もあり、さまざまな状況を踏まえて必要なときに慎重に使用されます。

内科的治療で治療効果があるか判断するため、治療開始後、定期的に超音波検査などを含めた診察が行われます。



ご相談やセカンドオピニオンにも対応しておりますので、当院までお越しください。

※当院は予約制となっております。事前にご連絡頂きますようにお願いいたします。

※医療関係者様からの手術の依頼、相談等も受け付けております。

TEL:050-1807-1120


武相動物病院 獣医師 岩屋大志郎


 
 
 

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