今回、お話しするのは股関節形成不全に対する予防的外科手術の選択肢の1つです。
主に大型犬の成長期(生後3−4ヶ月齢)までに実施する手術であり、将来的なDI値(股関節の緩みの評価値)を低くすることが期待されている。
手術概要:
この術式は、ある特定の部分の骨の成長をあえて止めることによって股関節が正常に近い形に成長するのを促すものです。
詳細:
若齢犬の恥骨結合を電気メスで焼くことによって、骨盤の腹側側の成長を抑え、寛骨臼を腹側に転回させ、寛骨臼が大腿骨頭を覆うようにするもの。
実際の症例:
MIX犬 3ヶ月齢 15kg
恥骨結合の露出を行います。
電気メスで恥骨結合の焼却を行い、あえて骨の成長を試みます。
骨の成長を止めることによる有害事象は骨の変形などがありますが歩行に支障をきたすものは少ないとされています。
骨の成長を待ち、レントゲン検査などで経過を追っていきます。
ご相談やセカンドオピニオンにも対応しておりますので、当院までお越しください。
※当院は予約制となっております。事前にご連絡頂きますようにお願いいたします。
※医療関係者様からの手術の依頼、相談等も受け付けております。
TEL:050-1807-1120
武相動物病院 獣医師 岩屋大志郎
Comments