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子宮蓄膿症について

更新日:2022年11月5日

こんにちは、武相動物病院~長津田院~ の岩屋です。


今回は子宮に膿が溜まって起きてしまう子宮蓄膿症(しきゅうちくのうしょう)についてお話しします。


病態:

子宮に細菌が侵入する事によって発症します。

発情後の子宮内免疫が下がったタイミング(本来は精子の受け入れの為)で発症する事が多いです。

原因となる菌は圧倒的に“大腸菌”が多く、自身の便からの感染(陰部に付着)も多いとされています。


症状:

発熱、元気消失、嘔吐下痢など様々な問題が出てきます。

また、膿が大量に溜まることで腹囲膨満でお腹が張って見えたりもします。


治療:

治療は感染との戦いです。

抗生剤の使用や感染源となっている子宮を摘出(子宮卵巣摘出術)する事が多いです。


実際の症例⬇︎


バーニーズ8歳齢 摘出した子宮だけで3.5kg程ありました。

発症はもちろん犬に限ったことではありません。


実際の症例(猫)⬇︎

片側の子宮に異常に膿が溜まっています。

いずれの症例も手術後に順調な経過をたどっています。


予防:

予防はやはり避妊手術です。

我々獣医師が避妊を勧める1番の理由は“残しておく事でなりやすい病気の予防”です。

特に女の子の場合、初回発情前に避妊手術により乳腺腫瘍の発生率もぐんと下げることができます



避妊手術の相談なども当院へお気軽にご相談下さい。

※当院は予約制となっております。

事前に予約のご連絡お願いいたします。   

TEL050-1807-1120


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